シーバス用タモ完全ガイド
ランディングネットの選び方
大型シーバスをランディングする必須アイテム、タモ(ランディングネット)。通常タモとウェーディング用タモの違い、サイズ・長さ・素材の選び方まで、プロが徹底解説します。
なぜタモが必要なのか?
シーバス釣りにおけるランディングネットの重要性
タモがないと起こること
バラシ率が劇的に増加します!シーバスは水面でエラ洗いをして、フックが外れやすい魚。足場が高い堤防や、ランカーサイズが掛かった時、タモがないと取り込めずにバラしてしまいます。キャッチ率を上げるために、タモは必須アイテムです。
キャッチ率向上
タモを使用することで、バラシを防ぎ、確実にキャッチできます。特に大型シーバスは取り込み時の抵抗が激しく、タモなしでは取り込めません。
- エラ洗いによるバラシ防止
- 足場の高い場所でも安心
- ランカーサイズにも対応
- キャッチ率が格段に向上
魚体保護
ラバーネットを使用することで、魚体を傷つけずにキャッチ&リリースが可能。シーバスの鱗や粘膜を守り、リリース後の生存率を高めます。
- ラバー素材で魚体に優しい
- 鱗や粘膜を傷めない
- リリース後の生存率向上
- 針が絡みにくい
効率的なランディング
スムーズな取り込みで、次のキャストまでの時間を短縮。連続ヒット時や時間制限がある釣り場で、効率的に釣りを楽しめます。
- 取り込み時間を大幅短縮
- 次のキャストが早い
- 連続ヒット時に有利
- ランガンスタイルに最適
安全性向上
足場の悪い場所や水際での取り込み時、タモがあれば安全にランディングできます。無理な体勢で取り込もうとして落水するリスクを軽減します。
- 落水リスクを軽減
- 足場の悪い場所で安心
- 無理な体勢を避けられる
- ロッド破損も防止
通常タモ vs ウェーディング用タモ
釣りスタイルに合わせた選び方
通常タモ(堤防・河川用)の選び方
足場の高い釣り場に対応する本格タモ
シャフト長の選び方
4.5〜6mが汎用性抜群:千葉の堤防や河川では、5m前後のシャフトが最も使いやすいです。足場の高さ+1mを目安に選びましょう。
- 4.5m:低い堤防・護岸向け
- 5m:一般的な堤防に最適
- 5.5〜6m:高い堤防・磯場向け
- 小継タイプが持ち運び便利
フレーム形状とサイズ
オーバル型50cm以上:シーバスには楕円形のオーバル型が掬いやすくおすすめ。フレームサイズは50〜60cmが理想的です。
- オーバル型:掬いやすさ◎
- 50〜60cm:シーバスに最適
- 折りたたみ式で携帯性向上
- 深さ50cm以上推奨
重量と素材
軽量カーボンシャフト:長時間の釣行でも疲れにくい、1kg以下の軽量モデルがおすすめ。カーボン素材が軽くて強度も高いです。
- 理想重量:1kg以下
- カーボン製が軽量
- グラスファイバーは安価
- アルミフレームも軽量
ネットの素材
ラバーコートネット:魚体に優しく、針が絡みにくいラバーコートネットが最適。臭いや癖もつきにくいです。
- ラバーコート:魚体保護
- ナイロン:安価な選択肢
- 目の細かさも重要
- 深さ50cm以上が安心
通常タモ選びのポイント
- シャフト長は釣り場に合わせる:よく行く釣り場の足場の高さを測って、+1mの長さを選びましょう
- 小継タイプで携帯性確保:仕舞寸法115cm以下なら車や電車での移動も楽々
- タモジョイント必須:折りたたみ式にすることで、持ち運びが劇的に便利になります
- タモホルダーで背負う:ベルトやゲームベストに装着すれば、ランガンスタイルに最適
- 予算は2〜3万円:長く使える良質なタモは、この価格帯がコスパ最強です
ウェーディング用タモの選び方
干潟・サーフでの機動力を重視
コンパクトサイズ
20〜70cmの短いシャフト:水中に立ち込むため、短いシャフトで十分。取り回しの良さと携帯性を重視します。
- 20〜40cm:超コンパクト
- 50〜70cm:やや長め
- 伸縮式も便利
- フレーム35〜45cm推奨
携帯性重視
軽量200〜500g:ウェーディングでは軽量さが最重要。ゲームベストの背面に装着して、動き回れる軽さが理想です。
- 理想重量:200〜300g
- ゲームベスト背面に装着
- D環対応ホルダー必須
- 折りたたみ式で超コンパクト
マグネットリリーサー
瞬時に取り外し可能:マグネット式なら、タモが必要な時に一瞬で取り外せます。吸着力2〜4kgのものがおすすめです。
- ワンタッチで取り外し
- 吸着力2〜4kg推奨
- タモホルダーより快適
- ランディング時間短縮
スパイラルコード
紛失防止に必須:水中に落としても拾える、スパイラルコード付きがおすすめ。カラビナと組み合わせて使用します。
- 紛失防止に必須
- 伸縮式で邪魔にならない
- カラビナで確実に接続
- ウェーディングの必需品
ウェーディング用タモ選びのコツ
- 軽さが最優先:長時間のウェーディングでは、軽量なタモが疲労軽減に直結します
- ロッドの長さに合わせる:長めのロッドを使う場合は、やや長めのシャフト(60〜70cm)が便利
- D環装着を確認:ゲームベストのD環に装着できるホルダー付きを選びましょう
- ラバーネット推奨:キャッチ&リリース派は、魚体に優しいラバーネット一択
- 予算は5千〜1.5万円:ウェーディング用は比較的安価で、コスパの良い商品が多いです
おすすめタモ厳選
コスパ最強&実績のある商品をピックアップ
📏 シャフト(玉の柄)
⭕ タモ枠(フレーム)
📦 セット商品(すぐ使える)
🌊 ウェーディング用タモ
タモ用アクセサリー
快適な釣行に欠かせない周辺アイテム
タモジョイント
フレームとシャフトを接続し、折りたたみ式にするパーツ。携帯性が劇的に向上します。通常タモには必須のアイテムです。
- 折りたたみ式にできる
- ワンタッチで展開
- 仕舞寸法が半分に
- 価格:1,500〜3,000円
タモホルダー
シャフトに装着して、ベルトやゲームベストに引っ掛けるパーツ。ランガンスタイルには欠かせません。
- 背負って持ち運び
- 両手が自由に
- ランガンに最適
- 価格:1,000〜2,500円
マグネットリリーサー
マグネットでタモを吊り下げる便利グッズ。引っ張るだけで一瞬で取り外せるため、タモホルダーより快適です。
- ワンタッチで取り外し
- 吸着力2〜4kg
- スムーズなランディング
- 価格:1,500〜3,000円
ショルダーベルト
肩に掛けて持ち運べるベルト。フローティングベストを着用しない場合に便利です。長距離移動時に重宝します。
- 肩掛けで楽々運搬
- 長距離移動に便利
- ベスト不要でもOK
- 価格:800〜2,000円
スパイラルコード
タモとベストをつなぐ伸縮コード。紛失防止に必須です。特にウェーディングでは、水中に落としても拾えるので安心。
- 紛失防止
- 伸縮式で邪魔にならない
- カラビナ付き
- 価格:500〜1,500円
タモケース・バッグ
濡れたタモを収納する防水バッグ。車内を汚さずに持ち運べます。開口部マジックテープ式が長持ちしておすすめです。
- 防水素材
- 車内を汚さない
- マジックテープ式推奨
- 価格:1,000〜2,500円
タモの正しい使い方
ランディング成功率を上げるテクニック
ランディング時の注意点
- タモは頭から入れない:魚の泳ぐ方向にタモを構え、魚が自分から入ってくるのを待つのが基本
- 水面下でタモ入れ:水面より少し下にタモを沈めて待機。魚が疲れたタイミングで確実に
- 無理に掬わない:焦らず魚が疲れるまで待つ。無理に掬おうとするとバラシの原因に
- タモは立てない:取り込み後、タモを立てると折れます。必ず水平に引き上げましょう
- ドラグを緩める:ランディング時はドラグを緩めて、魚の急な走りに対応できるように
- 魚を誘導する:ロッドで魚をタモの位置まで誘導。タモを動かすのではなく、魚を動かす
やってはいけないこと
タモを海面に対して垂直に持ち上げると折れます!魚がネットに入った状態で、タモを立てて持ち上げるのは絶対NG。必ず水平方向に引き上げて、魚を陸に上げてからタモを立てましょう。これを守らないと、高価なタモが一瞬で折れてしまいます。
タモで確実なランディングを!
大物シーバスをバラさないために、
自分の釣りスタイルに合ったタモを選びましょう。
❓ よくある質問
タモ選びでよくある疑問にお答えします
初心者には「メジャークラフト ファーストキャスト シャフト」(約8,000円)+「プロックス オーバルフレーム」(約3,500円)+「プロックス タモ網」(約2,500円)のセットがおすすめです。合計約14,000円で高品質な装備が揃います。
通常の堤防・河川では5〜6mがベストです。足場の高い堤防では6m、港湾部では5mあれば十分。迷ったら5mを選びましょう。ウェーディング用は20〜70cmのショートタイプが必要です。
シーバス用には50cm以上を推奨します。50cm以下だとランカーサイズが入りません。60cmあれば80cmクラスのシーバスも余裕でキャッチできます。丸型よりオーバル型の方が取り込みやすくおすすめです。
カーボン製は軽量で操作性に優れますが価格が高め。グラス製は安価で丈夫ですがやや重い。初心者はコスパの良いグラス製から始めて、物足りなくなったらカーボン製にステップアップするのがおすすめです。
ランガンスタイルには必須です。タモジョイントがあれば、ネットを折りたたんで背負って持ち運べます。特にロックタイプ(固定できるタイプ)がおすすめ。フリップ式は使用中に折れる事故があるため注意が必要です。
タモホルダー+マグネットリリーサーの組み合わせが最強です。タモホルダーでベストに装着し、マグネットリリーサーで簡単に取り外せます。スパイラルコードも併用すると、落下防止にもなり安心です。