🪨 磯シーバスとは?
岩礁帯(磯)で釣るシーバスのこと。主にヒラスズキを狙います。千葉は南房総エリアに好ポイントが点在
ヒラスズキがメイン
磯で釣れるシーバスは主にヒラスズキ。マルスズキより引きが強く、体高があって美しい魚体。外洋の荒波で鍛えられた強靭なファイターです。
荒れた日が狙い目
磯シーバスは荒天時がチャンス。波が高く、白波が立つ日に活性が上がります。穏やかな日は釣れにくく、逆に台風前後などが絶好の釣り日和です。
サラシを狙う
サラシ(白く泡立った波)がヒラスズキの捕食ポイント。ベイトフィッシュがサラシに巻き込まれ、ヒラスズキが待ち構えます。サラシの切れ目や流れ込みが特に有望です。
ピンポイント勝負
磯は足場が限られ、キャストできる場所が決まっています。ポイント選びとタイミングが勝負。潮位、波の高さ、風向きを見極める経験が必要です。
強烈な引き
ヒラスズキの引きは別格。岩礁帯での強引なファイトは、タックルと腕を試されます。一瞬の油断で根に潜られることも。スリリングな釣りが楽しめます。
危険度が高い
磯釣りは最も危険な釣りの一つ。高波に飲まれる、滑落する、孤立するリスクがあります。ライフジャケット、スパイクブーツ、天候確認は絶対必須です。
🎯 千葉・磯の主要ポイント
南房総を中心に、実績十分の磯ポイントを紹介
🪨 洲崎エリア(館山)
特徴:南房総を代表する磯エリア。東京湾と外房の境目で潮通し抜群。複数の磯場があり、サラシが発生しやすい。ヒラスズキの聖地。
ベストシーズン:秋〜春(特に冬の時化)
攻略法:サラシの切れ目を狙う。潮が上げる時間帯がベスト。根掛かりに注意。
🌊 野島崎(館山)
特徴:黒潮の影響を受けやすい外洋性ポイントでございます。潮流が強く、地形も変化に富んでおり、ヒラスズキの回遊が非常に多いエリア
ベストシーズン:秋〜春(荒れた日限定)
攻略法:手前のサラシから丁寧に探る。遠投より足元重視。
⚓ 望楼下(館山)
特徴:外洋に近いため、うねり・波気・サラシが出やすく、ヒラスズキ狙いには理想的な場面が多いのが特徴でございます。
ベストシーズン:年中(特に秋〜春)
攻略法:堤防先端が有望。潮目とサラシを狙う。夜は常夜灯周りも◎。
🌅 勝浦・鵜原周辺の磯
特徴:外房を代表する磯エリア。リアス式海岸で入り組んだ地形が多い。潮通しが非常に良く、大型ヒラスズキの実績高い。
ベストシーズン:秋〜春(冬の荒れが最高)
攻略法:入り組んだワンドのサラシを狙う。潮が動く時間帯が◎。
🏖️ 鴨川周辺の磯
特徴:外房南部の磯エリア。仁右衛門島周辺が有名。地磯から沖磯まで多様なポイントがあり、ヒラスズキの魚影が濃い。
ベストシーズン:秋〜春
攻略法:波が高い日の朝マズメが最高。サラシの流れを読む。
⚠️ 磯釣りは命の危険があります
磯釣りは最も危険な釣りです。高波に飲まれる、足を滑らせて転落する、磯に取り残されるなど、命に関わる事故が毎年発生しています。**ライフジャケットは絶対着用**、**一人では絶対に行かない**、**天気予報・波情報を必ず確認**してください。特に台風接近時や高波警報が出ている時は絶対に釣行しないでください。
📅 シーズン別攻略法
磯シーバス(ヒラスズキ)は秋〜春がメインシーズン。荒れた日を狙います
春(3〜5月)
メインベイト:イワシ、小型ベイト
パターン:春の時化が狙い目。産卵後のヒラスズキが荒食い。低気圧通過後の荒れた日がチャンス。
時間帯:朝マズメ〜午前中。潮が動く時間帯。
夏(6〜8月)
メインベイト:イワシ、小型ベイト
パターン:磯シーバスのオフシーズン。台風接近時のみチャンスあり。基本的には他のフィールドがおすすめ。
時間帯:朝夕マズメ。台風前後の荒れた時。
秋(9〜11月)
メインベイト:イワシ、小型ベイト
パターン:磯シーバスのハイシーズン開幕。秋雨前線や台風で荒れた日が最高。ヒラスズキの活性が上がり始める。
時間帯:一日中。特に朝マズメと荒れが強まる時。
冬(12〜2月)
メインベイト:小型ベイト
パターン:磯シーバス最盛期。冬の低気圧で時化る日がベスト。荒れれば荒れるほど好条件。大型ヒラスズキが期待できる。
時間帯:朝マズメ。潮が大きく動く時間帯。
🎣 磯シーバスのタックル&装備
磯専用の強靭なタックルと安全装備が必須
💡 磯タックルのポイント
磯シーバスは根ズレとの戦いです。PE2.0〜3.0号、リーダー30〜50lbの強靭なラインシステムが必須。ロッドもM〜Hクラスのパワーロッドで、根に潜られる前に強引に引き上げます。**ライフジャケットとスパイクブーツは命を守る装備**なので、絶対に省略しないでください。磯釣りは楽しいですが、命あっての釣りです。
🐟 磯シーバスのルアーセレクト
状況別の効果的なルアー選び
シンキングペンシル・ミノー
磯の基本ルアー。サラシの中を流すように引く。根掛かり回避も重要。
アムズデザイン サスケ裂波 DUO タイドミノースリム ジャクソン にょろにょろカラー
レッドヘッド、イワシ、パール系。
重めのシンキングペンシル
風に負けない重めのルアー。しっかり飛ばしてサラシに届ける。
ジップベイツ リッジ130S タックルハウス フィードシャロー シマノ エクスセンス サルベージカラー
アピール系(チャート、ピンク)、ナチュラル系。
小型ミノー・シンペン
狭いポイントを正確に攻める。キャスト精度が勝負。
ima komomo SF-125 アムズデザイン サスケ120 DUO ベイルーフ マニックカラー
レッドヘッド、マットカラー、クリア系。
トップウォーター・ミノー
朝一番はトップも有効。サラシの上を引く。視認性重視。
ダイワ モアザン ソルトペンシル タックルハウス フィードポッパー シマノ エクスセンス ストライドⅤカラー
白、チャート、ピンクなど視認性の高いカラー。
ヘビーシンペン・ジグヘッド
深場を攻める時は重めのルアー。根掛かりに最大限注意。
アムズデザイン レンジバイブ コアマン VJ-28 ジャクソン 鉄PANカラー
ゴールド、グリーンゴールド、シルバー系。
大型ミノー・シンペン
80cm超えの大型ヒラスズキ狙い。大きめのルアーでアピール。
ima komomo SF-145 メガバス X-140 SW ダイワ ショアラインシャイナーZカラー
シルバー、ホロ系、マットカラー。
💼 磯シーバスのルアーボックス
- 最低限揃えたいルアー:シンキングペンシル×4〜5、ミノー×3〜4、トップウォーター×1〜2
- 重量バリエーション:20g、28g、35gと重さを揃える。風や波に対応
- 根掛かり対策:同じルアーを複数個用意。磯は根掛かりが多い
- カラーローテーション:ナチュラル系、アピール系、マット系を各2〜3個
- 予備フック:スプリットリング、トレブルフックも予備を持参
🎯 磯シーバスの釣り方・テクニック
実践的な攻略法とコツを解説
サラシを見つける
サラシ(白く泡立った波)がヒラスズキの捕食ポイント。波が岩に当たって白くなる場所を探します。サラシの切れ目や流れ込みが特に有望。偏光グラスで見極めましょう。
サラシに送り込む
ルアーをサラシの中に投げ込み、流れに乗せます。ただ巻きよりも、サラシと一緒に流すイメージ。ラインを張りすぎず、自然に漂わせるのがコツです。
タイミングを見極める
磯は潮位と波の高さが重要。潮が上げる時間帯、波が高い日がベスト。気象庁の波浪情報、潮見表を事前に確認。低気圧通過後の時化が狙い目です。
強引なファイト
ヒラスズキは根に潜ろうとします。掛かった瞬間から強引に引き上げる必要があります。ドラグは締め気味、ロッドを立てて一気に浮かせましょう。
根掛かり回避
磯は根掛かりとの戦い。ルアーを沈めすぎない、キャスト位置を工夫する、リーダーを太くする。それでも根掛かりは避けられないので、予備ルアーは多めに。
安全確認を常に
釣りに夢中になりすぎない。波の動きを常に確認し、危険を感じたらすぐに退避。逃げ道を常に確保し、波が来たらロッドを捨てても逃げる覚悟を。
⚠️ 磯シーバス釣りの注意点
磯釣り最大の危険は高波です。波を常に見て、セット(大きな波)が来たらすぐに高い場所へ退避。波に背を向けない、波しぶきが上がる場所には近づかない。
磯釣りは必ず複数人で。万が一の事故の際、助けを呼べる人が必要です。また、釣りに夢中になっている時、仲間が波を監視できます。
釣行前に必ず気象庁の波浪情報、風予報、潮見表を確認。高波警報が出ている時は絶対に行かない。台風接近時も危険です。
ライフジャケットとスパイクブーツは命を守る装備です。「面倒だから」「暑いから」と省略せず、必ず着用してください。毎年、未装備での事故が発生しています。
波が高すぎる、足場が悪い、天候が悪化してきたら、迷わず撤退してください。「せっかく来たから」と無理をするのが最も危険です。命より大切な釣りはありません。