日中のシーバス釣り(デイゲーム)は、夜間よりも圧倒的に難しいですが、戦略次第で確実に釣果を上げられます。潮変わり・濁り・ストラクチャー攻略・レンジ管理。これら4つの要素を駆使する、知的で戦略的な釣りです。
☀️ デイゲームの特性
👀
視認性UP = 警戒心UP
明るいため、シーバスはルアーを警戒しやすい。逆に釣り人からもシーバスが見えるため、サイトフィッシングも可能
難易度高
🌊
潮変わりが勝負
上げから下げ、下げから上げに変わる前後30分が最大のチャンス。この時間に集中する
超重要
🌫️
濁りは最高のチャンス
雨後・風後の濁りはシーバスの警戒心を下げる。薄濁り〜中濁りで釣果は3倍以上に
ゲームチェンジャー
🎯
ストラクチャー必須
日中のシーバスは杭・岸壁・テトラなどのストラクチャーに付く。変化のある場所を丁寧に探る
基本
✅ デイゲームのメリット
- ストラクチャーが見えるため、正確に狙える
- ベイト(小魚)の動きが目視できる
- サイトフィッシングが可能(シーバスが見える)
- 安全性が高い(足場が見える)
- 釣れた時の達成感が大きい
1️⃣ 潮変わりのタイミングを最優先
デイゲーム攻略の最重要ポイントは潮変わりです。上げから下げ、下げから上げに変わる「潮止まり」の前後30分は、シーバスの活性が一気に上がるゴールデンタイムです。
🕐 潮変わり攻略のポイント
⏰ 潮変わり前後30分
上げ→下げ、下げ→上げの切り替わり時。シーバスが最も活発にベイトを追うゴールデンタイム
📅 潮汐表で事前確認
釣行前に必ず確認。潮変わりの1時間前に現地入りし、準備を整える
🌊 大潮〜中潮推奨
潮の動きが大きい日が有利。小潮・長潮は難易度が上がる
2️⃣ 濁りが入った日を狙う
濁りはゲームチェンジャーです。クリアウォーター(澄んだ水)ではシーバスは極めて警戒しますが、濁りが入ると警戒心が大幅に下がります。
| 水質 |
警戒心 |
釣果期待度 |
戦略 |
| クリア(澄み) |
非常に高い |
★☆☆☆☆ |
超スロー・ナチュラルカラー |
| ステイン(薄濁り) |
中程度 |
★★★★☆ |
通常アプローチでOK(ベスト) |
| マッディ(濁り) |
低い |
★★★☆☆ |
アピールカラー・スロー |
| 激濁り |
なし |
★☆☆☆☆ |
視界ゼロ・厳しい |
💡 濁りの狙い方
- 雨後24時間以内が狙い目(濁りが入る)
- 風が強い翌日も濁りが入る
- 河口部は濁りやすい(河川からの流入)
- 薄濁り〜中濁りがベスト。激濁りは逆に厳しい
- 濁りの境目(クリア⇔濁り)を重点的に
3️⃣ ストラクチャーを徹底攻略
日中のシーバスは必ずストラクチャーに付いています。オープンウォーター(何もない場所)にはほぼいません。変化のある場所を丁寧に探ります。
🏗️ 主要ストラクチャー攻略法
🪵 杭: 影ができる側(日陰側)を重点的に。杭際にタイトに通す
🧱 岸壁: 壁に沿って平行にルアーを引く。壁から50cm以内が勝負
🔺 テトラ: 穴の奥にシーバスが潜んでいる。リスク覚悟で攻める
🌉 橋脚: 流れが変化するポイント。上流側・下流側を狙う
⛵ 船: 船底・係留ロープ周り。影ができる側を狙う
🪨 沈み根: 水中の岩。レンジを探りながら慎重に
4️⃣ レンジを丁寧に探る
日中は中層〜ボトムが基本レンジです。表層は避け、シーバスが身を潜めているレンジを正確に探ります。
表層(0〜50cm)
日中は反応薄。濁りが強い時のみ有効
×
中層(50cm〜2m)
まずここから探る。シンキングミノー・バイブレーション
○
ボトム(2m〜底)
中層で反応がなければここ。ワーム・メタルジグ
◎
🌊 河川・河口エリア
河口部は濁りが入りやすく、デイゲームに最適。ストラクチャーも豊富で、初心者にもおすすめ。
小糸川
流れ込み・橋脚・常夜灯周り。ベイトが豊富で実績高い
- 攻略ポイント: 河口周辺の杭・橋脚
- ベストタイム: 潮変わり
- 推奨ルアー: ワーム、シンキングミノー
木更津市
初心者OK
養老川
シャローエリア。干潮時のチャンネルが狙い目
- 攻略ポイント: 河口のシャロー
- ベストタイム: 干潮〜上げ始め
- 推奨ルアー: シャローミノー、ワーム
市原市
花見川
護岸沿いにストラクチャー多数。都市型河川
- 攻略ポイント: コンクリート護岸
- ベストタイム: 潮変わり
- 推奨ルアー: シンキングミノー
千葉市
アクセス良好
🏢 港湾・堤防エリア
船道・岸壁・杭周りなど、人工的なストラクチャーが豊富。潮の流れも読みやすい。
🏢 港湾・堤防 おすすめポイント
木更津港
杭・岸壁・船着き場。ストラクチャーが非常に豊富
💡 ポイント選びのコツ
- ストラクチャーが多い場所を最優先
- 濁りが入りやすい河口部が有利
- 実績のあるポイントに絞る(探り釣りより実績重視)
- 潮汐表で潮変わりの時間を確認し、その時間に合わせる
- 風裏を選ぶ。風が強いと釣りにならない
🎯 おすすめルアー
シンキングミノー
デイゲームの主力。中層をスローに引く。レンジキープがしやすい
- サイズ: 90〜110mm
- カラー: イワシ、レッドヘッド、クリア系
- 重量: 12〜18g
- アクション: デッドスローリトリーブ
最重要
中級者向け
バイブレーション
中層〜ボトムを探る。リフト&フォールが効果的
- サイズ: 中型・小型(7〜14g)
- カラー: シルバー、ゴールド
- アクション: リフト&フォール
反応良
初心者OK
ワーム
ボトム攻略に最適。スローなアプローチで誘う
- サイズ: 4〜5インチ
- カラー: クリア系、スモーク
- リグ: ジグヘッド(7〜14g)
ボトム◎
シャッド
ストラクチャータイト攻略。杭・岸壁周り
- サイズ: 2〜3インチ
- カラー: ナチュラル系
- 使用場面: 狭い場所・ストラクチャー
タイト◎
🎨 カラーローテーション戦略
| 水質 |
1st Choice |
2nd Choice |
3rd Choice |
| クリア |
クリア系、スモーク |
シルバー、イワシ |
白 |
| ステイン |
パールホワイト |
チャート、ピンク |
ゴールド |
| マッディ |
チャート、黄色 |
ゴールド、赤金 |
ピンク |
🎣 推奨タックル
- 長さ: 8.6〜9.6ft
- 硬さ: ML〜M(ミディアムライト〜ミディアム)
- 調子: レギュラーファースト
- 適合ルアー: 7〜35g程度
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- 番手: 3000番(またはC3000番)
- ギア比: ノーマル〜ハイギア
- ドラグ力: 最大7〜10kg程度
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- メインライン: PE 0.8〜1.2号
- リーダー: フロロ 16〜20lb(3〜5号)
- リーダー長: 1.5〜2m
詳しく見る →
ロッド
-
✓
長さ:8.6〜9.6ft
-
✓
硬さ:ML〜M
-
✓
ルアー重量:7〜35g
-
✓
特徴:バーサタイル
おすすめ商品
リール
-
✓
番手:3000番
-
✓
ギア比:ノーマル〜ハイ
-
✓
ドラグ:滑らかなもの
-
✓
特徴:剛性スペック
おすすめ商品
ライン
-
✓
メイン:PE 0.8〜1.2号
-
✓
リーダー:フロロ16〜20lb
-
✓
長さ:1.5〜2m
-
✓
特徴:耐摩・耐久性
おすすめ商品
タモ(ネット)
-
✓
長さ:5mは必須
-
✓
柄:カーボン製推奨
-
✓
フレーム:直径60cm
-
✓
特徴:ストック可能
おすすめ商品
ライフジャケット
-
✓
タイプ:自動膨張式
-
✓
浮力:7.5kg以上
-
✓
機能:笛付き推奨
-
✓
特徴:必ず着用
おすすめ商品
偏光グラス(釣眼鏡)
-
✓
カラー:ブラウン・グレー
-
✓
可視光線透過率:30%前後
-
✓
フィット:ズレにくい
-
✓
特徴:水中可視化
おすすめ商品
フィッシングツール
-
✓
プライヤー:フック外し
-
✓
ラインカッター:PEカット
-
✓
フィッシュグリップ:魚掴み
-
✓
特徴:錆びにくい素材
おすすめ商品
バッグ・ケース
-
✓
メッセンジャー:大容量
-
✓
タックルボックス:防水
-
✓
ロッドケース:保護性能
-
✓
特徴:ハードタイプ
おすすめ商品
ウェア類
-
✓
帽子:UVカット必須
-
✓
長袖:吸汗速乾素材
-
✓
手袋:日焼け・滑り止め
-
✓
クロレッツ:エギング推奨
おすすめ商品
💡 装備選びのポイント
- ロッド・リール選びが最重要:デイゲームでは正確なキャストとレンジキープが求められるため、バランスの良いタックルを選びましょう。
- 偏光グラスは必須:水中のストラクチャーやベイトの動きが見える偏光グラスはデイゲームの必需品。カラーはブラウン系が万能です。
- 安全装備を徹底:ライフジャケットの着用は絶対。堤防・磯・河川問わず、常に着用しましょう。
🌊 潮回り(最重要)
| 潮回り |
評価 |
特徴 |
戦略 |
| 大潮 |
⭐⭐⭐⭐⭐ |
潮の動きが最大。活性UP |
潮変わり前後を集中攻略 |
| 中潮 |
⭐⭐⭐⭐☆ |
バランスが良い |
潮変わり+濁り狙い |
| 小潮 |
⭐⭐☆☆☆ |
潮の動き小。難易度UP |
濁り・ストラクチャー重視 |
| 長潮 |
⭐☆☆☆☆ |
最も難しい |
濁りがなければ厳しい |
⏰ 時間帯
- 朝マズメ(日の出前後1時間): 夜→昼の切り替わり。好条件
- 10〜16時: 通常のデイゲーム時間。潮変わり優先
- 夕マズメ(日没前後1時間): 昼→夜の切り替わり。好条件
🌤️ 天候
- 曇り: ベスト。太陽光が弱く、シーバスの警戒心が下がる
- 晴れ: 可。濁りがあればOK
- 雨後: 非常に良い。濁りが入る
- 強風: NG。風が強いと釣りにならない
🎯 アプローチのコツ
- 潮変わり前後30分: この時間に集中
- ストラクチャーをタイト: 50cm以内を通す
- スローリトリーブ: 通常の半分以下
- レンジを丁寧に: 中層→ボトムと探る
- ルアーを変えすぎない: じっくり粘る
🔍 サイトフィッシング
目視で確認しながら釣るデイゲームならではの楽しみ方
- 偏光グラス必須: 水中が見える
- シーバスを観察: 動きを見極める
- 進行方向にキャスト: 前方に落とす
- 反応を見て調整: スピード・レンジ変更
✅ 心構え
デイゲームで釣果を出すためのマインドセット
- 1日1本で上出来: 夜より難しい
- 戦略を立てる: 考えながら釣る
- 粘り強く: チャンスは必ずある
- 勝負日を見極める: 濁り+潮変わり
💡 デイゲーム釣果UP チェックリスト
- 釣行前: 潮汐表で潮変わり時間を確認、天気予報で濁り・曇りをチェック
- 装備: 偏光グラス必須、ナチュラル系カラーのルアーを用意
- 現場: ストラクチャーが多いポイントを選ぶ、濁りの境目を探す
- 実釣: 潮変わり前後30分に集中、スローリトリーブを徹底
はい、釣れます。ただし夜に比べて難易度は上がります。潮変わりのタイミング、濁りが入った日、ストラクチャー周りを丁寧に攻めることで釣果を上げられます。1日1本釣れれば上出来と考え、戦略的にアプローチしましょう。
「潮変わり」と「濁り」の2つが最重要です。潮変わり(上げ→下げ、下げ→上げ)の前後30分は活性が上がり、濁りが入るとシーバスの警戒心が下がります。この2つが揃った日は勝負日です。
バイブレーション(コアマンIP-26など)が王道です。中層〜ボトムを探れ、リアクションバイトも狙えます。また、ナチュラル系カラーのミノーやシンペンも有効。派手なカラーよりクリア系・ナチュラル系が日中は効果的です。
デイゲームでは必須アイテムです。水中のストラクチャー、ベイトの動き、シーバスの姿が見えるようになり、サイトフィッシングも可能になります。カラーはブラウン系が万能で、晴天〜曇りまで対応できます。
潮変わりの時間帯が最も釣れやすいです。時刻ではなく潮の動きを基準に考えましょう。朝マズメ・夕マズメも好条件ですが、真っ昼間でも潮変わりと濁りが揃えばチャンスはあります。潮汐表で事前に確認してから釣行しましょう。
釣果を求めるならナイトゲームが初心者向きです。シーバスの警戒心が下がり、活性も上がります。ただし安全面ではデイゲームが有利。まずはデイゲームで基本を覚え、徐々にナイトゲームに挑戦するのがおすすめです。
デイゲームをマスターしよう
難易度は高いが、戦略次第で必ず釣れる。
潮変わり・濁り・ストラクチャー攻略で、日中のシーバスを攻略しましょう。