Monthly Report

千葉船釣り月次レポート
2025年5月

イサキ最盛期で全域規定数到達。クロムツ60匹、タチウオ復活

6エリア
50匹 イサキ(全域)
60匹 クロムツ(勝山)
102匹 ビシアジ(上総湊)

2025年5月 — 夏への切り替わりが始まった

5月の千葉船釣りで最も印象的だったのは、釣り物の「世代交代」だ。冬から春を支えたトラフグが内房・湾奥ともにシーズン終了。代わりに夏の主役たちが一気に台頭した。

最大のニュースは萬栄丸(勝山)のクロムツ。平均37.6匹・最大60匹という圧倒的な数字で、月20回出船と完全に主力ターゲットに据えている。深場の高級魚がこの数で釣れるのは驚きだ。同じく萬栄丸はスルメイカ(平均17.6杯)、イシナギ(月20回出船)と、トラフグから夏物への切り替えを見事にやり遂げた。

イサキは3ヶ月目にして最盛期。佐衛美丸(洲崎)は平均50匹=全出船で規定数に到達という完璧な成績。内房でも利八丸が平均50.3匹・最大85匹と規定数超えを連発している。外房は10船宿以上がイサキに参入し、千葉全域がイサキ一色になった月だった。

一方、LTアジは三桁から後退。こなや丸が113匹→79.9匹と落ちたが、勘次郎丸・庄幸丸は60〜70匹台で安定しており、完全に崩れたわけではない。湾奥のタチウオは4月に終了かと思われたが、5月に復活。吉久が平均13.1本・17件出船と、意外な粘りを見せている。

以下、エリアごとに2025年5月1日〜31日の釣果データをまとめた。

今月のハイライト

魚種エリア平均最大件数
イサキ洲崎50.05015件
ビシアジ上総湊48.910217件
クロムツ勝山37.6608件
イサキ外房46.55013件
ショウサイフグ飯岡18.44017件

エリア別レポート

内房
イサキ — 内房でも規定数超え 好調
勝山・利八丸: 平均50.3匹 / 最大85匹(12件)|平均サイズ37.4cm
保田・村井丸: 平均28.3匹 / 最大41匹(10件)
勝山・新盛丸: 平均20.5匹 / 最大60匹(15件)
利八丸が平均50.3匹と規定数を超える好成績。最大85匹は千葉全域でもトップクラス。南房のイサキに匹敵する数字で、内房からもイサキが本格的に狙える時代になった。新盛丸はトラフグからイサキへのシフトを完了し、月15回出船。
クロムツ — 萬栄丸の新主力 シーズンイン
勝山・萬栄丸: 平均37.6匹 / 最大60匹(8件)|平均サイズ44.4cm
5月最大のサプライズ。萬栄丸がトラフグ→クロムツに完全移行し、平均37.6匹・最大60匹という破格の数字を叩き出した。44.4cmの良型クロムツが30匹以上釣れるのは深場の恩恵。市場価格もkg3,000〜5,000円の高級魚で、コスパは抜群。
アジ — 三桁から後退 普通
長浦・こなや丸: 平均79.9匹 / 最大152匹(16件)
勝山・庄幸丸: 平均72.5匹 / 最大109匹(15件)
金谷・勘次郎丸: 平均60.5匹 / 最大95匹(17件)|平均サイズ42.5cm
金谷・光進丸: 平均55.4匹 / 最大82匹(20件)|平均サイズ40.2cm
こなや丸は4月の113匹→79.9匹と三桁を割った。ただし庄幸丸72.5匹・勘次郎丸60.5匹と他船は安定。金谷の金アジは平均42.5cmとサイズが上がっている。数は落ちたが型で補う展開。
ビシアジ — さえむ丸が三桁 好調
上総湊・さえむ丸: 平均48.9匹 / 最大102匹(17件)|平均サイズ44.1cm
LTアジとは別ジャンルのビシアジが好調。平均44.1cmの大型が最大102匹。さえむ丸は月17回出船と安定感もある。LTアジが落ちた分、ビシアジに流れる客も多い。
スルメイカ シーズンイン
勝山・萬栄丸: 平均17.6杯 / 最大41杯(16件)
萬栄丸がスルメイカにも参入。月16回出船と週4ペースで狙っている。ヤリイカ→スルメイカへの季節交代が完了した形。
タチウオ — 復活 回復
長浦・こなや丸: 平均15.0本 / 最大33本(12件)
富津・ひらの丸: 平均9.9本 / 最大18本(17件)
4月に終了かと思われたタチウオが5月に復活。こなや丸は12.3本→15.0本と上昇し、最大33本は今季最高値タイ。ひらの丸も6.9本→9.9本に回復。春のタチウオは一時的に消えてもまた戻ってくる。
マダイ 安定
竹岡・豊国丸: 平均8.4匹 / 最大16匹(9件)
勝山・共栄丸: 平均5.5匹 / 最大8匹(8件)|平均サイズ4.1kg
勝山・利八丸: 平均3.9匹 / 最大7匹(15件)
豊国丸は9.1→8.4匹と微減だが高水準を維持。共栄丸の平均サイズ4.1kgは今季最高。利八丸は15件出船とイサキ・マダイの二本立て。
湾奥(浦安・江戸川放水路)
アジ 安定
浦安・吉野屋: 平均58.9匹 / 最大102匹(23件)
浦安・吉久: 平均49.9匹 / 最大84匹(10件)
江戸川放水路・林遊船: 平均44.4匹 / 最大103匹(21件)
吉野屋は82.9→58.9匹と落ちたが、最大102匹と三桁日はまだある。吉久がアジ船を開始(マアジ表記)し、湾奥3船宿体制に。林遊船の最大103匹も健在。
シロギス 安定
浦安・吉野屋: 平均52.6匹 / 最大121匹(22件)
4月の66.3匹→52.6匹と微減だが、最大121匹と束釣りはまだ可能。月22回出船と看板釣り物として定着。
カサゴ 好調
浦安・吉野屋: 平均47.3匹 / 最大83匹(7件)
42.6→47.3匹と微増。最大83匹は今季ベストを更新。出船数は13→7件と減ったが、出れば釣れる。
タチウオ — 意外な復活 回復
浦安・吉久: 平均13.1本 / 最大25本(17件)
4月の9.6本/7件→13.1本/17件と数も出船数も大幅回復。春のタチウオは水温上昇とともに再び活性が上がる。吉久が月17回出船と主力に据えている。
アナゴ 安定
浦安・吉野屋: 平均10.9匹 / 最大16匹(12件)
浦安・吉久: 平均11.0匹 / 最大16匹(4件)
吉野屋が6件→12件に出船を倍増。吉久も夜アナゴに参入。夜釣りの定番が本格化した。
フグ — トラフグ→ショウサイフグに交代 安定
浦安・吉野屋: 平均6.8匹 / 最大18匹(21件)
浦安・吉久: 平均6.0匹 / 最大11匹(10件)
トラフグのシーズンは終了(吉久1.7匹/3件のみ)。代わりにショウサイフグが主力に。吉野屋21件出船と完全に切り替わった。トラフグほどの高級感はないが、数は出る。
外房
イサキ — 外房が最盛期 好調
御宿・秀丸: 平均48.6匹 / 最大50匹(5件)
大原・つる丸: 平均46.5匹 / 最大50匹(13件)
大原・臼井丸: 平均43.3匹 / 最大50匹(6件)
大原・春栄丸: 平均40.0匹 / 最大50匹(14件)
川津・鈴丸: 平均37.9匹 / 最大50匹(14件)
大原・長福丸: 平均30.6匹 / 最大50匹(20件)
他、利永丸(7件)・長栄丸(8件)・敷嶋丸(3件)
10船宿以上がイサキに参入し、外房全域がイサキ一色。秀丸の平均48.6匹はほぼ全量規定数到達。つる丸も13件出船・平均46.5匹と好調。大原港だけで5船宿以上がイサキに出船しており、選択肢が豊富。
シマアジ — 春栄丸の新ターゲット シーズンイン
大原・春栄丸: 平均5.3匹 / 最大12匹(12件)
春栄丸がマハタからシマアジにシフト。月12回出船で平均5.3匹は上々。シマアジは刺身で最高級の食味を持つ魚種で、数は少ないが1匹の価値が高い。
カサゴ 好調
川津・不動丸: 平均13.2匹 / 最大27匹(11件)
不動丸が月11回出船でカサゴを安定供給。4月の7.3匹→13.2匹と大幅に伸びた。
フグ 安定
大原・敷嶋丸: 平均16.3匹 / 最大24匹(3件)
4月の9.7匹→16.3匹と回復。出船3件と少ないが、出れば釣れる。
南房総
イサキ — 佐衛美丸が完璧 好調
洲崎・佐衛美丸: 平均50.0匹 / 最大50匹(15件)
洲崎・早川丸: 平均48.6匹 / 最大50匹(24件)
洲崎・竜一丸: 平均34.7匹 / 最大50匹(12件)
布良・松栄丸: 平均24.2匹 / 最大35匹(5件)
佐衛美丸は平均50匹=全15回の出船すべてで規定数に到達。これ以上ない完璧な成績。早川丸も月24回出船・平均48.6匹と圧倒的。洲崎のイサキは3月の開幕から3ヶ月目で頂点を迎えた。
マダイ 安定
洲崎・九左衛門丸: 平均4.8匹 / 最大13匹(16件)
布良・松栄丸: 平均3.8匹 / 最大9匹(9件)
九左衛門丸は4月の3.1匹→4.8匹と上昇。最大13匹は南房でも乗っ込みの余波が残る。松栄丸もイサキとマダイの二本立てで出船。
ムツ 安定
千倉・第八鶴丸: 平均10.0匹 / 最大14匹(3件)
4月の7匹→10匹と上昇。深場の高級ターゲットだが、出船3件と少ない。狙って行くよりタイミングが合えば、という釣り物。
銚子・九十九里
イサキ — 引き続き好調 好調
片貝・勇幸丸: 平均45.0匹 / 最大50匹(8件)
片貝・孝徳丸: 平均42.1匹 / 最大50匹(8件)|平均サイズ40.9cm
片貝・洋一丸: 平均37.3匹 / 最大46匹(3件)
片貝・幸辰丸: 平均35.0匹 / 最大43匹(3件)
4月の勢いを維持。孝徳丸の平均サイズ40.9cmは全域最大級で、九十九里のイサキは型が良い。勇幸丸・孝徳丸が各8件出船と安定。
ショウサイフグ — 隆正丸の新主力 好調
飯岡・隆正丸: 平均18.4匹 / 最大40匹(17件)
隆正丸が月17回出船でショウサイフグに本格参入。平均18.4匹・最大40匹は湾奥のフグ船を大きく上回る。飯岡のショウサイフグは5月がベストシーズン。
アジ — 隆正丸が三桁 好調
飯岡・隆正丸: 平均56.8匹 / 最大100匹(14件)|平均サイズ40cm
銚子・太幸丸: 平均25.8匹 / 最大33匹(8件)|平均サイズ43cm
隆正丸は4月の47.6匹→56.8匹とさらに伸びた。最大100匹で三桁到達。40cm級の大型アジが平均56匹は、内房のLTアジとはまた別の魅力。太幸丸は平均サイズ43cmと型重視。
マダイ 普通
銚子・幸丸: 平均8.0匹 / 最大11匹(4件)
飯岡・優光丸: 平均6.8匹 / 最大20匹(15件)
飯岡・三次郎丸: 平均4.8匹 / 最大7匹(12件)
4月の乗っ込みピーク(三次郎丸10.1匹)からは落ちたが、優光丸は15件出船・最大20匹とまだ狙える。乗っ込み後半戦。

4月→5月の変化まとめ

項目4月5月変化
アジ(長浦)こなや丸 113.3匹こなや丸 79.9匹▼29%
イサキ(洲崎)佐衛美丸 42.5匹佐衛美丸 50.0匹全量規定数
イサキ(内房)データ少利八丸 50.3匹/12件本格化
トラフグ(内房)新盛丸 5.6匹/28件データなし終了
クロムツ(勝山)データなし萬栄丸 37.6匹/8件新登場
タチウオ(湾奥)吉久 9.6本/7件吉久 13.1本/17件▲37%復活
シロギス(浦安)吉野屋 66.3匹吉野屋 52.6匹▼21%

次の釣行に向けて — 5月の判断マトリックス

5月は夏物と春物が混在する贅沢な月。選択肢が多いからこそ、何を優先するかが重要になる。

確実に数を釣りたい
洲崎 → イサキ(佐衛美丸 全量規定数50匹)
全15回の出船すべてで規定数に到達。これ以上の安定感はない。早川丸も24回出船で平均48.6匹。
高級魚を大量に
勝山 → クロムツ(萬栄丸 平均37.6匹)
平均37匹・最大60匹の深場クロムツ。市場価格kg3,000〜5,000円。トラフグ終了後の内房最強ターゲット。
大型アジを狙う
上総湊 → ビシアジ(さえむ丸 44.1cm・最大102匹)
LTアジが三桁を割った分、ビシアジが台頭。44cmの大型が100匹超えは圧巻。
都心から手軽に
浦安 → タチウオ(吉久 平均13本)or アジ(吉野屋 59匹)
タチウオが復活で吉久17回出船。アジはやや落ちたが50匹台で安定。シロギスも選択肢。
フグが好き
飯岡 → ショウサイフグ(隆正丸 18.4匹)
月17回出船・最大40匹は湾奥フグの3倍。飯岡のショウサイフグは5月がピーク。
初物を楽しみたい
大原 → シマアジ(春栄丸 平均5.3匹)
刺身で最高級のシマアジが5月に登場。数は少ないが1匹の食味は別格。月12回出船で安定。

データについて

本レポートは2025年5月1日〜31日の釣果データに基づいています。各船宿の公式釣果情報をもとに集計・分析しています。

釣果は自然条件により大きく変動します。本データは過去実績であり、将来の釣果を保証するものではありません。